アレクサンドル・カントロフの「火の鳥」


チャイコフスキーコンクールで優勝したカントロフの本選の演奏は、チャイコ、ブラームスともに堂々としており素晴らしいものでした。先日エントリーした通り、2次予選迄の演奏は藤田真央さんしか聴いていないので、カントロフのソロをと思い「A la russe」をダウンロードして聴きました。

カントロフはかのヴァイオリニストのご子息ですが、ピアニストの務川慧悟さんによると、ブラレイ門下で同門だったそうです。その務川さんが一日中それしか聴かなかったというのがこのアルバムとのことです。

その中でもその決定盤だと務川さんが仰るのがストラヴィンスキー/アゴスティ編の「火の鳥」ということで、まずはこの3曲を聴いてみました。

言わずと知れたこの難曲を、朝飯前的に余裕で弾いているのみならず、強弱、陰影、そしてアゴーギグに至るまで行き届いたというか、完全に曲を支配しています。必死になると薄くなってしまう響もそんなことはなく、オケを聴いているかのような分厚いサウンドでパンチもあり、まぁ有り体に言えば「やりたい放題」の演奏です。そういう曲でもある「魔王カスチェイの凶悪な踊り」は言うに及ばず、フィナーレでも盛り上がりを焦らしに焦らしてラストで爆発させていて、とても聴き応えがありました。

バラキレフはどうなんだろうと聴いてみると、これも余裕で弾き切っていてとにかく凄いというのが第一印象。ただ、僕が好きな演奏なのかというとちょっと違うかなぁと。火の鳥にせよイスラメイにせよ、ガッツンガッツン来るのだけれども、それはもう有無を言わせないという感じ。レストランに入って「お薦めは」と訊いてもいない(僕はお薦めは訊きませんけど)うちに「これを食べなさい」と言われているような感じがします。

まぁ圧倒的なので何も申し上げることはありませんし、偶々聴いた僕のセンチメントが圧倒的な感じを受けつけない状態だったのかも知れません。素晴らしい演奏でした。

7/2
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