宮田大無伴奏チェロリサイタル


連休明け火曜日の夜は、紀尾井ホールで宮田大さんのリサイタルを聴きました。

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前回は確かサントリーホールでの無伴奏リサイタルだったと記憶しています。今回のプログラムは以下画像の通り、かなり現代風味です。

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一つ一つの音が艶やかで大変美しく、それが特にリゲティや黛、そしてブリテンの作品で活きていたと思います。

現代曲では、古典やロマン時代の作品のように、その中にある和声の美しさによる誤魔化しが効かず、音が置かれた位置や置かれ方が、そのまま出来に繋がるのだろうと僕は思っています。

ときどき吹奏楽などで汚い音で現代音楽をハチャメチャやってくれたりしますが、それはただの勢いに過ぎず、聴いてるものには何も残りません。一つ一つの音を大切に扱うことがまず必要で、そのためには素材としての美しい音が必須だとも思います。

宮田さんの演奏は柔らかく、そして時には鋭くホールの空間を満たしてゆき、聴衆の醸し出す温かい空気と相俟って、見事な芸術空間を作り出していたと感じました。リゲティやブリテンの作品は難解な部類ではないとは思われるものの、とっつきにくいことには違いないと思いますが、宮田さんの音が聴くものに優しく語りかけてくれて、その音楽の世界に誘ってくれていたということを実感しました。

とりわけ素晴らしいと思ったのは黛敏郎の「文楽」で、作品に対する共感度の高さもあり、眼前で繰り広げられる音による文楽を堪能しました。そして、この作品の素晴らしさを実感しました。圧倒的な演奏に感動しました。

アンコールはマーク・サマーというジャズチェリストの作品「ジュリエオー」で、宮田さんのまた違った姿を見ることができました。

素敵な演奏に浸れた喜びを噛み締めつつ、ホールから自宅までの20分を歩いたのでした。次回も楽しみにしています。年末の王子ホールでの大萩さんとのステージ、聴きたかったなぁ。

10/10
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