モダンな音楽への挑戦 ~ 新古典主義 ~

昨晩のN響アワーは懐かしいというか何というか。

・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」から いけにえの踊り
・プロコフィエフ:スキタイ組曲「アラとロリー」から第2曲 邪教の神、そして悪の精の踊り
 指揮:外山 雄三
 収録:2006年9月13日サントリーホール/1990年9月12日NHKホール
・プロコフィエフ:古典交響曲 作品25
 指揮:シャルル・デュトワ
 収録:2007年1月12日NHKホール
・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「カルタ遊び」
 指揮:ウォルフガング・サヴァリッシュ
 収録:2001年10月18日NHKホール

激しくバーバリズムを感じさせる作風から一転して
新古典主義音楽へと変貌を遂げたプロコフィエフとストラヴィンスキーの作品を紹介。
スキタイ組曲だけは収録が古くて団員の方々の風貌も然ることながら演奏も垢抜けず
最後のトランペットの早口言葉のようなパッセージが噛み噛みなのには思わず・・・(笑)。

この4曲はいずれも全日本吹奏楽コンクールでも自由曲として演奏されていて

・ 春の祭典(第2部抜粋) 玉城政利指揮駒澤大学(1971年)
・ スキタイ組曲(第1、2曲) 榊原栄指揮亜細亜大学(1978年)
・ 古典交響曲(第3楽章ガボット~ロメジュリ) 林紀人指揮中央大学(1991年)
・ カルタ遊び(第3ラウンド) 高浪晋一指揮玉川学園高等部(1978年)

といった具合です(3番目の古典交響曲は些かこじつけっぽいですがお許しを)。

駒澤大学は一度目の5金招待演奏明けの1977年にも「春の祭典」を採り上げていて
このときは上埜先生の指揮であの「ディスコ・キッド」が課題曲でともに強烈な演奏。
かなり洗練されており土俗的要素という点では71年が上かも知れませんが。
自由曲で9人のラッパ奏者のうち4人が持ち換え8、9人のホルンが並んだのは壮観。
79年の関西大会での洛南高は課題曲があの「プレリュード」で非常に濃厚な選曲。

「スキタイ組曲」は82年の石川県立金沢二水高を始めとして
福岡県立嘉穂高、伊丹西中、市川交響吹奏楽団などによっても演奏されています。
インパクトの強い冒頭対比第2曲の後半までスタミナが持たない感も否めません。
そんな中で91年の関西大会での兵庫県立西宮高は息の長い盛り上がりで鋭い演奏。
課題曲「そよ風のマーチ」とは好対照で代表にならなかったのが不思議なくらい。
この年は淀工・明石北・洛南が代表で天理も落選するという接戦でした。

「カルタ遊び」が演奏されたのはおそらく78年の一度きりだったと思います。
曲そのものが渋すぎるので著作権の問題がなくとも流行ることはなかったでしょう。
あれだけ高い技量を持った玉川学園だからこそできた演奏だと思います。
しかし不思議な曲、そしてこういった芸当をさらりとこなすストラヴィンスキーは凄いです。
忍び込んだシュトラウス・ドリーブ・ロッシーニを発見することはできたでしょうか。

P.S. 
スケートアメリカの高橋大輔さんのフリー演技を拝見しました。
結果はネットで知っていたので心穏やかに観ることができたのですが
凄まじいプログラムでチャイコのロメジュリがあんなに忙しい曲になってる(笑)
今回は転倒のほかスピンやステップでのレヴェルの取りこぼしもありましたが
これから仕上げてこられるのでしょう、見応えある構成はさすがでした。

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この記事へのコメント

むっちゃん
2007年10月29日 15:05
「カルタ遊び」、オーボエがはずした後のサヴァリッシュ氏の笑顔が・・・ステキでした(^^;)
「セビリヤの理髪師」しかわかりませんでした・・・。
駒大、TpがHrに持ち替えるなんてカッコいいですね!「スキタイ」のHr7台でも、おお~っと思うのに!
今回、池辺さんのおやじギャグがなかったですねえ。いつもなんだかなぁと思うのに、ないと寂しい(笑)。
24hirofumi
2007年10月29日 16:52
> むっちゃんさま

コメントありがとうございます。ご覧になられたのですね。カルタ遊びのオーボエは茂木さんでしたよね。当時の駒澤の持ち替えは金管の先輩だったか同級生だったかが興奮しながら説明してくれました。実家にあるBJを見ればわかるのですが、普門館の雛壇左手に2段にわかれて配置されたラッパの下段の方がホルンに持ち替えた筈です。B♭クラは6本しかないのに(笑)昨日の池辺センセイ、台本見ながら一生懸命だったので、駄洒落を仰る余裕がなかったのではないでしょうか(笑)
よんちゃん
2007年10月29日 21:32
こんにちは。
昨夜の曲はそれぞれ吹奏楽コンクールで演奏されたんですね。その他のことも勉強になりました。
勝手ながら拙ブログで紹介させていただきました。
http://shibashi.blogspot.com/
24hirofumi
2007年10月29日 22:58
> よんちゃんさま

コメント、加えて貴ブログでご紹介頂きありがとうございます。好き勝手書き散らかしておりますが是非またいらしてください。随分前になりますがボクはブリュッセルに住んでおりました。仰る通りベルギー語はなくワロン語とフラマン語というまったく異なる言語が並存、民族対立もあって、どうしてこの人たちが同じ国民なんだろう?と思ったものでした。

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