【ピアノ】 マラゲーニャ 〜レクオーナ 「アンダルシア組曲」

エルネスト・レクオーナは19世紀の終わり、キューバに生まれ前回の東京オリンピックの前年に亡くなった作曲家、ピアニスト、バンドマスター。このアンダルシア組曲は1928年にピアノのために書かれた作品。その中で「マラゲーニャ 」は管弦楽版やギター版にもアレンジされています。フィギュアスケートのBGMとしても、古くはアルベールビルでのクリスティ・ヤマグチのフリー(伊藤みどりさんがトリプルアクセルを成功させたとき)、最近ではハビエル・フェルナンデスのショートプログラムでギター/ボーカル版が使用されています。

ピアノ版ではソロ・オリジナルのほか、2台ピアノ4手、1台4手連弾版があり、いずれもマークス社から出版されています。ラベック姉妹が2台ピアノの「スパニッシュアルバム」というディスクを出したときに「これ、弾いてみたい!」とソロ、2台ピアノ、連弾のすべてを探しまくって買い求めました。ソロは弾けるかどうか自信ないのに、また4手ものは相手もいないのに…と自分でも呆れます。

3974FC4C-ADDF-4F0F-8C90-3BAD249A65D6.jpeg
3337AEC9-63DA-4628-9C3B-03A7F652F43F.jpeg
例によってハッチャケていて、もう誰にも止められない感満載のスリリングでワクワクする演奏です。ドビュッシーなんかになると、個人的にはあまり好きじゃない演奏なんですが、スペインものはとても素敵。ラヴェルの作品でも「スペイン狂詩曲」やチャイコフスキーの「イタリア奇想曲」や「スラブ行進曲」などはエッジの効いたスピード違反の快演です。

さて、楽譜。以下、ソロ、2台ピアノ、連弾の順番で冒頭の部分の画像となります。

E4C290BC-3B22-4866-9C69-CC5FDD611A66.jpeg
4F4EFB0E-3FDB-4390-89F6-F043C2F3BED6.jpeg
18894E9E-BB89-4C57-9DE8-DCDE74ED44BE.jpeg
2台ピアノ版はG.H.Nashという人、連弾版はL.Sucraという人のアレンジと記載されています。ピアノ版はそもそもそんなに音が多くないので、連弾も2台ピアノもあまり変わらないように見えます。ただ、連弾の方はカデンツはプリモからセコンドへ渡していますが、2台ピアノはカデンツによって弾き分けしています。また、こういう弾ける曲は手の衝突を警戒しながら弾くよりは、気にしないで弾けてしまった方が良いので2台ピアノの方が良さそう。また、ソロでは和音連打が辛そう。その意味でも2台ピアノで爽快に弾きたいところです。

EC8FBAE8-2421-4E77-97E9-C1727D309357.jpeg
困ったことに連弾版はプリモとセコンドが左右非対称で、楽譜を追って確認するのが大変です。カデンツの振り分けがあったり、役割分担が明確なのに、これは不親切。日本の出版社ならこういうことにはならないのでしょうが、まぁ「らしい」というところなのかも知れません。

音源は探せばたくさんありそうですが、YouTubeにもアップされた動画があって聴くことができます。ポールモーリアだとあんなにお洒落になってしまうんだという感じですし、オケ版はやはり豪華です。ピアノソロでは熊本マリさんのものがアップされています。「これはどうだろうな」と思いつつ聴いたところ、やはり「これはどうかな」という演奏でした。音が増えてくると途端にバタバタして叩きまくるのは、他の曲と同じ。

演奏時間は4分足らずなので、この曲も発表会の連弾候補に一応エントリーしておきたいと思います。





にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント