サクソフォン四重奏でカプースチンを聴く

先週末は浜離宮朝日ホールでレヴ・サクソフォン・クヮルテットのコンサートを聴きました。

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プログラムは次の画像の通り、坂東佑大さんの監修によるバッハ、逢坂裕:サクソフォン四重奏曲、休憩を挟んでメンバーの宮越悠貴さんのアレンジによるカプースチン:24の前奏曲。せっかくチケットを取ったのに仕事の関係で聴きに行けずなんてこともあり、久しぶりにこのクヮルテットを聴きました。

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冒頭は真っ暗な中4人がスポットライトを浴びるシーンから始まりました。真ん中の4つだけではなく、上手下手にも、おまけに雛壇にまで椅子や譜面台が準備されていて、バンダでも使う曲があるのか?と思ったりして。果たして、当然そんなことはなく、曲によって降り番のメンバーがそこに移ったり、その場所でデュエットを奏したりという趣向でした。ひょっとすると音響効果も狙ったのかも…

逢坂作品は書下ろし、世界初演ということになります。僕の聴いたところでは華麗なるデザンクロといった印象。プログラムではドビュッシーやメシアンなどの近代音楽の作曲技術を用いつつ、同時に娯楽性や大衆性を追求したと記されていました。僕は俗っぽくかつ短絡的なので、21世紀にデザンクロの四重奏曲が姿を変えて現れたなと。特に、第1楽章の響きは僕の記憶の中にあるデザンクロそのもので、そこに真島さんのテイストが加わって細かなパッセージが踊っているような。演奏はもちろん華麗で楽しいもの。4人のメンバー全員がいとも簡単そうに吹いているのですが、かなり難しい曲なのだろうと思いました。

カプースチンの24のプレリュードはショパンやショスタコービッチと同じく、ハ長調から平行調のイ短調へ、そこからハ長調の5度上のト長調とホ短調…ロ長調からはセットの相方が変ト短調となり、最後はへ長調/ニ短調で終わるという構成の作品集。カプースチンの作風はジャズっぽい(いやジャズなのかも知れませんが)ですが、クラシックの手法で細かく書き込まれているため、それをサクソフォン四重奏にアレンジすると各々の負担が大きくなるだけでなく、ドライブを効かせて走り回る曲もあれば、バラードやブルース、ジャズワルツの要素を伴った曲もあり、想像するだに大変そうです。

少し前から上野さんやアレンジされた宮越さんがツイッターでいつくかの曲について、リハの動画と共に種明かしをしてくれていたので、聴く方はそれとなく予習ができてとても助かりました。1人で吹けるフレーズでも4人で分担させてしまうその理由は「その方が楽しいから」。その言葉の通り、全体を通して楽しい演奏が繰り広げられました。それも隙なく!

普通はどうしてもソプラノやアルトの華麗さに耳が行ってしまいますが、このツイートのおかげでテナーやバリトンを特に意識して聴かせて頂きました。これだけの中低音があるからこそ、音楽全体が締まっていてグルーブ感がホール中に広がっていることを再認識しました。でも、そこに集中していると、何気なくフラジオで凄い音がソプラノから出ていたりして、もう聴く方も気を抜けませんでした(笑)

基本は「ライヴが一番!」ですし、その通り楽しませて頂いたものの、このカプースチンは録音してCDを出して欲しいなぁと思います。よろしくお願い申し上げます。

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