交響曲のうちの1楽章だけをカットして演奏するということ


僕はトレーニングの際、エアロバイク等々1時間くらいの有酸素運動をするのでBGMは必須です。TVでも良いのですが、ちょっと力が出ないときなどは音楽が力になってくれているように思います。その中でも元気が出るのはブラバンですね、僕の場合は。

ここ数回、吹奏楽コンクールのライヴ録音を聴いています。たまたまですが、チャイコフスキーの交響曲第4〜6番の第4楽章の演奏やプロコフィエフ、ハチャトゥリアン、ショスタコの交響曲を聴きました。後者の塊りはどこのチームか殆ど明言しているのに近いですね(笑)

チャイコの交響曲の中でも第4番の第4楽章は福岡電波高校(現在の福工大付属)が1960年代の後半に自由曲として採り上げ、その鮮やかな演奏で第1位を獲得。それを受けてなのか1970年の中学の部では豊島十中、出雲一中、響南中の3校が採り上げて3校とも金賞を受賞しました(当時は各地区の代表は1校のみ)。演奏そのものは各々立派なものだったと思いますが、へ短調ではなく長2度低い変ホ長調で演奏され、ロンド形式の第1副主題の部分は全部カットか一部カットされていました。

第5番の方は秋田南高校が75年に第4楽章を演奏しています。こちらはホ長調ではなくヘ長調、ソナタ形式の展開部は全部カットされています。また、職場の部の阪急百貨店が77年に採り上げていて、こちらは変ホ長調で展開部がオールカットされている他、チョコチョコとかなり不自然に切り取られています。秋田南は銅賞、阪急は銀賞でしたが、秋田南の演奏はガッチリとしたアンサンブルで立派な体躯を誇った演奏で、ちょっとブラバンチックな部分が見え隠れするものの、銅賞というのにはあまりに惜しい、というかちょっと残酷。

悲愴交響曲の終楽章も74年のコンクールで名門蒲郡中が演奏しています。銀賞の中でも優れていると評価された演奏が収録された「優秀団体編」にも収録されている通り、中学生とは思えないくらいの集中力で「コンクール受けは絶対にしない」曲を見事に演奏しています。この年の中学の部は激戦で金賞が5団体出たとはいえ(高校は首里と銚子商の2チームのみ)、銀賞は勿体ないなと個人的には思ったものです。

いずれの演奏も形はできているのですが、調性が変わっていたり、カットがあったりと、その曲を知るものからすると(知らない人はまずいないから余計に)不自然としか思えませんし、第4楽章だけを演奏するということについても、演奏効果上はとてもインパクトがありますし、盛り上がるのでコンクールにはうってつけ(悲愴を除けば)とはいえ、ただそれだけなの?と思わないでもありません。特に、悲愴の第4楽章の演奏については「この交響曲の終楽章だけを演奏することの意味」について議論があったことが窺われるコメントも見た覚えがあります(あの当時のレベルでそこまで言われるのは、演奏そのもののレベルは高かったということなので、金賞にすべきなだったんじゃないかとも思いますが)。

90年代から登場した「セレクション」とか、昨今の訳のわからないパッチワークのような作品を演奏するのも、結局は演奏効果という流れなのかも知れません。後者の場合、作品の価値はともかく、作曲家の指定通りに演奏されているという意味では音楽的に問題はないのでしょう。逆に、マーラーやブルックナーの交響曲の一部分の演奏も見受けられますが、ああなるとただ演奏したかっただけと言われても仕方がないのかも知れません。

まぁ何を書いているのかよくわからなくなってきましたが、タイトルのようなことも日本の吹奏楽の進化の過程で起きた過渡期の事象と見ればよいのかも知れませんね。ある意味必要悪とでも言えるのかも。まぁ本質的なところではあんまり変わっていないような気もしますけれど。

個人的には交響曲の一つの楽章を演奏することはありだと思っています。ただし、できればカットはなしで…特に、演奏会でできないとこを切り落とすとか止めて欲しいし、コンクールの自由曲としても作品の構成を無視したカットはあり得ないと思います。ちなみにチャイコの第5番の第4楽章の吹奏楽の演奏で僕の一番の推しは、78年の兵庫県コンクールの尼崎東高の演奏です。何と県大会でダメ金だったのですが、これまた厳しい結果だと思います。展開部はオールカットでしたし、ちょっと格好つけ過ぎかとも思いましたが、このときも「一部分」「カット」が審査員の間で議論されたのかも知れません。

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