日進西中学校のリエンチ序曲


この演奏もYouTubeで聴きました。

ワーグナーの作品は1960~70年代の吹奏楽でよく採り上げられてきました。豊島十中のエルザ~ローエングリンやジーグフリートの葬送~神々の黄昏や今津中のニュールンベルグのマイスタージンガーは、吹奏楽コンクールの自由曲となり、この両校とも大変立派な演奏を残されています。また、タンホイザー序曲では旭川青少年吹奏楽団の演奏がとても印象に残っています。また、沖縄の高校が得意とする(サウンドがよく合う)作曲家だったような記憶もあります。

そんな中で、このリエンチ序曲(リエンツィとするのが一般的?)は渋いというか地味というか、そんなに表舞台には出てきていないような気がしており、曲が長いこともあり、コンクールで採り上げられたのはブリヂストンや名電高の演奏くらいかと思っていました。ところが、調べてみると案外(すみません)演奏されているようです。

お手本的な演奏というと、僕の年代ではイーストマン・ウインド・アンサンブルのワーグナー名演集(だったかな)が決定版でしょう。ローエングリン第三幕への前奏曲や結婚行進曲等と一緒にこの曲も収録されていました。

さて、この日進西中学校は愛知県の中学校で、リエンチ序曲を自由曲として選び、2017年度の全日本コンクールで見事金賞を受賞されています。荘厳な序奏が延々と続き、一体どうするんだろうと思っていたら、途中からバサッと終盤に飛んでいきました。カット自体はその通りバサッなのですが、余計なところを切り落としました的なカットではなく、とても自然に聴き手に入ってくるものでした。演奏そのものは大変高い技術力と大きく広がるサウンド、加えて朗々と歌いあげられていて、心に沁みわたるような素晴らしいものでした。

指揮者の清野先生は女性で、男がどう女がこうと申し上げるつもりはまったくありませんが、音がタクトにしっかりと集まっているというのか、フレーズが大きく歌が大きく広がっていくのが女性指揮者の特徴かなと思っていたところ(三木中の長谷川先生や弘崎南高の斎藤先生、筑摩野中・鎌田中の妹尾先生など)、清野先生もその例外ではないなぁと感じた次第です。

日進西中の吹奏楽部はこの前年はチャイコのイタリア奇想曲を採り上げており、昨今の流行ともいえるパッチワークのような邦人作品(四字熟語のようなと表現された方がおられ、とてもウケました)ではなく、クラシックど真ん中の曲でコンクールに臨んでおられます。オケ曲をアレンジされたものとはいえ、音楽性の高い曲をしっかりと読みこんで演奏されることは、部員の皆さんにとって大きな宝物になると思います。

僕は聴いていて心の底からホッとしました。

11/15
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