タイワニーズ――故郷喪失者の物語


日本と関わりを持つ「タイワニーズ」10人を描いたノンフィクションです。

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目次は以下の通りで、今をときめく方から既に亡くなられた方まで多彩な方々が登場します。

・蓮舫はどこからやってきたか
・日本、台湾、中国を手玉にとる「密使」の一族 辜寛敏&リチャード・クー
・「江湖」の作家・東山彰良と王家三代漂流記
・おかっぱの喧嘩上等娘、排除と同化に抗する 温又柔
・究極の優等生への宿題 ジュディ・オング
・客家の血をひく喜びを持って生きる 余貴美子
・「551蓬莱」創業者が日本にみた桃源郷 羅邦強
・カップヌードルの謎を追って 安藤百福
・3度の祖国喪失  陳舜臣
・国民党のお尋ね者が「金儲けの神様」になるまで 邱永漢

何かと話題になった蓮舫さんやその作品を読んだ作家の東山彰良さんと温又柔さん、そしてもちろんジュディ・オングさんがその対象だということは認識していたものの、余さんはNHKのドキュメンタリーでこの間知ったばかりですし、リチャード・クーさん始め551や日清食品の創業者の方、陳舜臣さんや邱永漢さんがそうだということは本書で初めて知った次第です。

この作品を読んで、ここに描かれた方々をみてもわかる通り、「タイワニーズ」は決して一くくりにはできないのだと思います。ここでも偶々かも知れませんが結構強烈な個性の持ち主が登場しますが、それが代表選手というわけでもないのでしょう。それでも、各々のエピソードは大変興味深いものですし、それを通して台湾をめぐる現代史の大きな流れを見ることができます。

僕は蓮舫さんは好きではありませんが、この作品のフィルタリングだと「彼女にも色々なことがあったんだなぁ」と好意的にみる僕も発見しました。故郷喪失、日本は台湾を二度捨てたという側面からみると、違った見え方がするということがよくわかりました。その意味で、これまで知ったかぶりで「親日だと簡単に云うな」と申し上げてきた僕も「よく知りもしないで簡単に書くなよ」と反省した次第です。

「彼らの人生に向き合うとき、『親日』や『反日』といった、使い古されたありきたりの言葉で言い表すことはあまりに困難であることに気づかされる。そんな固定観念を吹っ飛ばしてしまうような、彼らの奮闘は、たくましく、眩しい」

筆者は最後にこう云っていますが、訪台するたびに明るく、たくましく生きている臺灣のみなさんが眩しくみえます。

タイワニーズ――故郷喪失者の物語
野島剛著 小学館[Kindle版]

P.S. カップヌードルと意麺の繋がり・・・これはなるほどと思いました(笑)

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