のろのろ歩け


神楽坂のかもめブックスで見かけての正にジャケ買いでした。

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見た瞬間に、これは台鐡平渓線の十份車站、止まっているのはDMU1000だなと、それで購入決定。なので、作者のことも、作品の内容もまったく知りませんでした。

実際、読み始めてみると、就寝前に少しずつ読んでいたこともあり、次はどんなことが起こるのかなと心待ちにしながら、台湾、北京、上海を舞台とする3つの物語を楽しみました。各々、「冬の服を着て春に備える」というメッセージとともに贈られたカーディガン、失敗者的天堂(天国)といったエピソードが心にのこりました。何だかんだ言ってもやはり中国は深いなと、好き嫌いは別にして。そして、台湾のお話の中には「台湾人は愛情深いのに、日本人はズルい。親切されるだけ、いつもちゃんと応えてくれない」が出てきます。日本人は台湾のことを親日とか言ってはしゃいでいますけど、本当のところはこういうことなのかも知れません。ちょっと立ち止まって考えてみることが必要なんだなと改めて感じました。

タイトルの「のろのろ歩け」は中国語の「慢慢走」(気をつけて…的な挨拶)を意図的に誤訳したものなのだそうです。この原語で台湾、中国と繋いでおいて、誤訳の方は日本人に対するメッセージなのかなと勝手に解釈しています。

のろのろ歩け
中島京子著 文春文庫

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