1982 第30回全日本吹奏楽コンクール大学の部


月曜日のエントリーで吹奏楽コンクールのお話をしたので、ついでにその前年のことにも少々触れてみたいと思います。ダッタン人の踊りの件でも明石北高校の件でもありませんが。

この年の吹奏楽コンクール全国大会大学・職場・一般の部は、尼崎のアルカイックホールで開催されました。地元開催ということもあり、僕も友人たちと出かけていきました。その前に全日本を聴いたのは79年の高校の部で、朝一から市立川口高校が炸裂していたときでした。

午前中は大学の部、2番目の中央大学が形になった演奏をしていたものの、このチームもまだ後年のスタイルを確立してはおらず、また自由曲のドビュッシーは随分重い印象を受けました。他のチームは申し訳ないのですが、79年の高校の部とは比較にならないほど低調で、本当に全日本なの?というのが正直なところでした。

その沈滞ムードをがらりと変えたのが5番目に演奏した神奈川大学でした。ステージに出てくるときからオーラ全開、またその張りつめた空気は課題曲の木下作品への導入として十分なものでした。そして、始まった演奏はその期待を裏切ることなく、眠っていたホールを、そして会場全体を起こしたのみならず、彼らの音楽でその空気を染め上げたのでした。課題曲とディオニソスの祭りとのペアリングも良く、ここでようやく金賞が出たなという感じでした。

続く亜細亜大学は課題曲のマーチが見事で、ブレないテンポとぎっしりと詰まったサウンドはこのつまらないマーチの異次元の演奏でした。自由曲のボロディンは合奏としては素晴らしいものでしたが、表現が高校生のような印象で残念。東京都はこの手の演奏で代表となるケースもよくあり、10年くらい後に「イスの王」で代表になったチームもそのような演奏でした。この年は中央大は文句なしでしたし、駒澤大の「仮面舞踏会」がマーチともども素晴らしく、久々の代表かと思ったのですが・・・

話がそれましたが、近畿大のアンティフォナーレは凄いとしか言いようがない演奏で、ちょっとぎこちなかったマーチの演奏を帳消しにして余りある名演でした。ネリベル作品の特徴、面白さのみならず、森下先生と近畿大のコンビならではの世界に圧倒されました。

個人的には神奈川と近畿が金賞、亜細亜がボーダーかなと思っていました。結果は、確か職場の部終了後一般の部の前に発表されたと記憶しています。神大の「銀賞」にまずどよめき、近大の「銀賞」にもどよめきが起こり、まさか三重大と関学が金賞なんてことないよなと思っていたら、ここはその通り銀賞。結果的に大学の部では金賞が出ませんでした、最初は。

この前年までの金賞乱発、銅賞なしという路線からの脱却、という意味での審査基準の改訂も耳にしていたので、大学がそうなのであれば、職場も金賞なしか好きな演奏ではなかった(というかまったくつまらなかった)けれどもヤマハだけかなと思っていました。一般の部も同様でトップバッターの関吹くらいかな、札幌吹のマスネはなかなか素敵だったので金賞だとイイなと結果発表を待ちました。

そして、結果発表。職場はいつもの3団体、一般は4団体が金賞となり、午前中とは打って変わって金賞乱発ということになりました。混乱に拍車をかけたのは秋山先生の説明だったようで、ああいう説明をするのであれば審査員の名前は伏せるとしても、採点表は公表しないとそりゃぁ納得できないでしょう。

結果に不満だった大学の方は表彰式を欠席(まぁこの辺は大人の対応も必要だったんじゃないかと思わないでもありませんが)、何とも後味の悪いコンクールとなってしまいました。駒澤大の特演が楽しかったのが救いと云えば救いだったかと。

後味の悪さに拍車をかけたのが、審査結果の修正でした。ちゃんと説明はあったのでしょうか。あの区分ということは、神大や近大の演奏と三重や関学の演奏が同レベルだったということでもあり、それはまた別の???が僕の中に生まれました。審査結果には色々云いたいことはあるものですが、この年の結果ほど謎なものはそうそうなかったような気がしています。

大学の結果発表で何か異論が出て、職場と一般では適当に修正したものの面子もあって大学はそのままとして表彰式を実施したけれども、結局そのままでは済まされず修正した・・・みたいなところなんでしょうか。今となっては、こんな適当な説明で済まされる平和な時代だったということも云えそうです(笑)

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