OBオーケストラ定期演奏会


夏が戻ってきたかのような暑さを吹き飛ばしてくれるような素敵な演奏会でした(身内ならではのコメントです、すみません)。

昨年の弦セクションの充実ぶりから察するに、今回は管の出来、トランペットのバランス、ホルンの安定性、木管アンサンブルの充実度がポイントかなと傲慢に想像しながら、文化ホールに向かいました。

ディーリアス: “三つの音詩”から夏の夕べ、冬の夜
グリーグ: ピアノ協奏曲イ短調作品16
ブラームス: 交響曲第1番ハ短調作品68

ディーリアスの冒頭、フルートがとても美しく、二曲目のピッコロと合わせて安定感ナンバーワンのフルートセクションの実力を遺憾なく発揮していました。一方で木管のアンサンブルがどことなくぎこちなく、とてももったいないように思いました。トゥッティはとても安定していて、特に冬の夜は楽しげな感じがよく伝わってくる好演でした。

あまりにも有名なグリーグのコンチェルトは全体によくまとまっていたと思いますが、肝心のピアノ・ソロが緊張もあってかと思いますが走ったり、すべったりでテンポが安定せず、やや締まりがなくなってしまったのは残念。アンコールで聴かせて頂いたグリーグの「アリエッタ」は見事で、協奏曲でもしなやかで美しい音のピアノだったのですが・・・。第3楽章では最後の「長い森から抜けてたどり着いた湖に射す強烈な太陽」の高揚感が控えめでややもの足りず。キメのところのアインザッツの入り方のまとまりがイマイチだったのが響いたように思います。

休憩のあとはブラ1。もちろん曲の力も大きいとは思いますが、スマートな中にも思い入れを感じさせる熱演でした。

弦の充実ぶりは相変わらず、金管ではホルンが光っていてとても素晴らしく、トランペットを含めて金管全体のバランスもとても良かったです。木管アンサンブルも大変安定していて、みなさんとても気持ち良さそうに吹いておられたのが印象的でした。雛壇の二段目は、左にホルン、右にファゴット、それもボクが現役時代の大先輩がずらりと並び、当時を思わせる高い演奏力と理解度から出てくる音に圧倒されました。怖くてこんなコメントをすることも憚られるぐらい偉大な先輩方です。そのお父さんたちに挟まれた大学生の女性2人のクラリネット、本当にもう素晴らしかった。周りの音を良く聴いていたのと、素直によく伸びる音、二人の息もぴったりで個人的には白眉だったと思います。

曲の作り方にも迷いがなく、暗から明へ、そして最後の歓喜への運び方もストーリー性豊かで、とても語彙の豊かな演奏で思わずブラボーが口をついて出そうになりました。

アンコールはハンガリー舞曲第6番、そして締めくくりは例によってサリマライズ。感動的で清々しい演奏会でした。ありがとうございました。

P.S. ピアノ協奏曲のときに最前列で走り回っていた女の子たち、ブラームスのときにはいなくなっていたので、ピアノを弾いて頂いた方(この方も卒業生)の生徒さんでしょうか。貴女たちの先生のステージなのだから、お行儀良く聴きましょうね。

追伸部分については、ピアノの方の生徒さんではないとのご指摘を頂戴しました。ボクの思い込みで勝手なことを記載し、不快な思いをなさったと思います。この場でお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

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