ラトル&BPO ブラームス交響曲全集(CD&DVD)


先般の連休にDVDはまとめて視聴、CDはiPodにインポートして聴きました。画面があるとラトルの棒さばきが良くわかりますし、弦楽器のボーイングの迫力もぐいぐい伝わってきて、いずれも熱演であったことがわかりました。

先行販売されていた1番の印象と同じく、全般にサクサクとページをめくるように語りつつ音楽は進んでゆきますが、超重量低音にがっちりと支えられて、金管と弦楽器の良好なブレンドによる中音域を中心とした、ぎっしりと詰まった緻密なサウンドが軽さを感じさせません。フルート・オーボエ・クラリネット・バスーンといった木管楽器が、実に気持ち良く歌っていることがとても心地良く、元クラ吹きからみるとブラームスという人のクラリネットの扱いが上手なことを再認識しました。

やや慎重とも思えた1番の扱いから2番、3番と進むに連れて音楽はどんどんと伸びやかになり、そして豊かな歌を聴かせてくれます。拍を明確に表示しないラトルのタクトは、名手揃いのオケにかなりの裁量を与えており、それが微妙な間やズレを生ずる原因にもなっている(ある種のぎこちなさを感ずる)のは已むを得ないところではありますが、逆に独特のフレーズの歌いまわしになっていることも確かです。4曲の中で地味な存在である3番をここまで格調高く聴かせてくれる演奏はそうないと思います。

ブラームスのチクルスは世の中に山ほどあって、それぞれ聴く方によってお気に入りがありますから、これが決定盤だの何だのと無意味なことを言っても始まりませんが、是非聴いておくべき演奏ではないかと思います。そしてこのコンビの今後の進化がますます楽しみになってきました。

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ブラームス:交響曲全集(DVD付)
EMIミュージックジャパン
ラトル(サイモン)

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この記事へのコメント

2009年09月29日 09:57
こん**わ。
ラトル&BPOのブラームス全集ですねぇ~。

オイラ、これ、中身はともかく、「売り方」
がすっごーく心配だったりしてます。
* 演奏それ自体はすでに見たり聞いたりしてたの
で全然心配はないのですが。

だってねぇ。

これ、CDとDVDと、どちらも「全集」でしょ?
でもってワンセット、でしょ?
買う側としたらむちゃ嬉しい=お得ですが。
でも日本円で6000円=1曲1500円で
音(CD)と映像(DVD)。
* なんか、ポップスでMTV映像がオマケで
ついてますよ~、みたいな?

つまり、1曲750円で「世界最高峰」の演奏が
あなたのもとへ~・・・

うーん、世界最高峰なのに・・・・
* でも「世界最高峰だから」という理由で、
オケのライブコンサートS席が50000円にも
なろうものなら・・・それはそれで。。。う~む

そういや。
今やクライバーのカルメンも1000円未満で
買えてしまうし。

なんかこの方面の産業が
自分で自分のクビ、締めへんのやろか?って

この商品見た時、
えも言えぬ不安感がただよったりしました・・・

でも、ラトル&BPOはまだまだ見たい/聞きたい
っすねー。

* この商品のキャッチコピー?
「フルトヴェングラーの重厚さとカラヤンの華麗さ
とを併せ持ったラトルの演奏」みたいなこと、
書いてませんでした?
→ あのぉ・・・阿波戸さんはぁ・・・?

24hirofumi
2009年09月29日 13:02
> うたえもんさま

いつもありがとうございます。
Amazonへ飛んでみたらなんとまぁ4,741円でした。1曲600円ですか、確かに心配ですが・・・。ライヴはバカ高いし、デジタルコンサートホール等BPOそのものは工夫しているみたいですね。
で、そのAmazonの下の方に「ラトルのブラームスは、フルトヴェングラーの荘厳さとカラヤンの華麗さを兼ね備えている。」(ディ・ツァイト紙)、ございました!ちと言い過ぎ、いやちょっと違うような気がします(笑)

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