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zoom RSS 小林カツ代と栗原はるみ―料理研究家とその時代―

<<   作成日時 : 2017/08/03 05:20   >>

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やや年代は異なるものの、現下の料理家として一世を風靡した(している)二人。各々のご子息であるケンタロウさんと心平さんは「男子ごはん」で繋がり、この二人も親交があったということも聞いたことがあり、その辺のことが書かれているのかなと、軽い気持ちで読み始めました。

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筆者は「なぜ日本のフランスパン・・・」を書いた方。僕の予想は大きく外れ、同書同様深い考察に基づいて書かれており、読み応えがあって読了するのに時間がかかりました。読みにくいという意味ではまったくなく、僕が育った時代と重なるので、大切に読みたいなと逸る気持ちを抑えつつ読んだ、というのが正直なところです。

一家総出で働いていた家族のあり方が、戦後大きく変化、小さな単位の「家庭」が生まれ、「主婦」という立場が確立。その後女性の社会進出に伴い、主婦の態様も変化。それを背景として登場した「料理(研究)家」、そのレシピの変遷を、社会の変化とシンクロさせつつ考察しています。

江上トミ、飯田美雪、入江麻木、城戸崎愛、そしてセレブな有元葉子と続き、土井勝親子、さらにはコウケンテツやケンタロウ、心平も合わせて登場します。求められる主婦としてのあり方の中で続いてきた「料理研究家」の世界も、主婦ではなく家庭料理のプロであることに拘った小林と逆に主婦であることに拘った栗原によって変化してきていることが手に取るようにわかります。レシピによる対比でわかりやすく説いているところも秀逸。

母と料理番組を見るのが好きだった僕にとっては、飯田美雪、城戸崎愛、土井勝と云ったお名前をとても懐かしく思います。ゴージャスな飯田さん、豪快なんだか繊細なんだかよくわからないけれども手先が不器用なことはよくわかった城戸崎さん、そして料理は繊細だけれども器がお粗末だねぇなんて云いながら拝見していた土井さん・・・みんなが有元さんのような凄い器を使えるわけではないので、それはそれでありだと思います。

レシピ通りに作れば美味しいものが確かにできる、でも自分に合ったものはやはりそれぞれの家庭料理であるというくだりはとても説得力がありました。僕は母に料理を教えてもらったことはありませんし、そんなに料理をしていたわけでもなく手伝っていた程度です。でも、一人暮らしを始めて料理を作るようになり、思い浮かべるのは「母がどうしていたか」ということです。

鍋をするときにはおやつの時間に鍋に水を張って昆布を浸しておく、肉じゃがには牛肉とじゃがいも以外は使わず、油も使わない、牛丼は世間様的にはおそらく「すき焼き丼」で、牛丼チェーンのそれは偽物に見える・・・常備菜として作る五目豆なんかも、作っているところをじっと見ていたわけではありませんが、何となくレシピを見るよりも母の姿を想像して作っているような感じです。それが僕自身の口に合うからなんでしょうね。

小林カツ代と栗原はるみ―料理研究家とその時代―
阿古真理著 新潮選書[Kindle版]

8/2
【部屋トレ】 体幹、ストレッチ
【ピアノ】 ジーグ〜パルティータ第6番、エル・プエルト、トゥリアーナ〜イベリア

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