音楽徒然草
シューベルト: 幻想曲 〜エンゲラー&ベレゾフスキー
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作成日時 : 2008/05/07 10:05
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「熱狂の日」最終日
ようやく聴くことができた唯一の公演
これは本当に感動的な素晴らしい演奏でした。
シューベルト:
ピアノ五重奏曲イ長調 D.667「ます」(ツェルニー編)
ロンドイ長調 D.951
幻想曲へ短調 D.940
ブリジット・エンゲラー&ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ連弾)
冒頭二曲はベレゾフスキーがプリモ、エンゲラーがセコンド
叔母さまと甥っ子の組合せのようなこのデュオですが
優しく包み込むようにしっかり支えるエンゲラーに対して
ベレゾフスキーは弾きこみ不足なのかやや単調で通り一遍の表情しか示してくれず
“ます”のピアノ連弾版という「珍しさ」ということがなければ
このまま寝入ってしまう人がいてもおかしくないような出来映え。
アンサンブルの確実性のみが際立っていたのは
二曲目の“ロンド”も同様で「やや期待外れかも?」と思っていたところ
“幻想曲”でプリモとセコンドが入れ替わった途端に
エンゲラー叔母さまの抒情性豊かなメロディーがしみじみと響きわたり
ここで会場全体の空気が一変したように感じました。
様々なメロディー、そして主題が色んな表情を見せながら
奏者の「思い」が高まったかと思うと、一旦退いてみたりしつつ
集中力は最後までまったく途切れることはなく
最終局面では総ての「思い」が集結するというロマン派音楽の真骨頂を魅せてくれました。
アンコールは「眠れる森の美女」(チャイコフスキー)から
リラの精
パノラマ・ワルツ
(大変失礼致しました、先程弾いてみてリラの精ではなくパノラマだとわかりました)
時間の関係もあってかやや走りがちなセコンドにプリモが躓くところもありましたが
今度は華やかな演奏で聴衆を楽しませてくれました。
会場を出たところで時計を見ると既に18:12で
次の公演、コロベイニコフ君の21番ソナタには間に合わず断念しました。
ただ、今回残念だったのはボクの隣席の男性。
恐らくボクと同年代かとお見受けしましたが息は荒く、そして酒臭く
最初から姿勢は一定せず、やがて始まった貧乏揺すり。
遂に“幻想曲”が始まったところで眠りの世界に去って行かれました。
会場ではお酒も食事もできるわけですから仕方がないのかも知れませんが
正直申し上げて隣に座ったものからするとかなり迷惑な方です。
そして、ご本人もこの日一番の名演を聴き逃すなんて何とも勿体ないことです。
あの呼気は二日酔いのおやぢと同じのものですから度を越した飲酒は如何なものでしょうか?
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